倉庫に関わる経営者や責任者の方であれば、寒い季節には従業員に万全の防寒対策を施した上で、作業を進めたいものです。
これを怠ると作業効率が落ちるだけでなく、従業員の安全面や健康面にも、深刻なダメージを与えることになりかねません。もし従業員の防寒対策に不安があるのなら、まずは身につけるユニフォームから見直してはいかがでしょうか。
そこで寒い季節の倉庫作業に最適なウェアについて、ここから幾つか紹介します。
防寒対策の作業ウェア選びの際に忘れてはならない、基本的なポイントとは？
一口に倉庫といっても、建物の規模や構造あるいは業種や設備などによって、作業内容から労働環境までそれぞれの現場で異なります。したがって寒い季節の防寒対策についても、倉庫ごとの事情やニーズに合わせて準備を進める必要があります。
とはいえ、物品を保管するという倉庫の基本的な目的や機能を考えれば、どの現場であっても作業には共通する動きが求められるのも事実。すなわち倉庫に物品を保管するためには、それを持ち上げて運ぶ、抱えて下ろす、あるいは仕分けるために身体をねじる、移動する際に小走りになる等、倉庫作業ならではの動きが求められるシーンが数多くあります。
このため倉庫の防寒対策で作業ウェアを選ぶのであれば、まずその前提として丈夫さや動きやすさといった、基本的なポイントを忘れてはなりません。
防寒用ベストなら動きも軽快！
繰り返し軽快な動作が求められる倉庫作業では、できるだけ肩周りのスムーズな動きを確保しなければなりません。そこでおすすめしたいのが、防寒用ベストです。そもそも袖のない形状なので、肩周りの可動性は抜群。その上で、作業中の動きをしっかりと考えた製品が幾つもあります。
例えば表地をポリエステル100％のラミネートコーティングにした製品では、優れたストレッチ性能を発揮するため、倉庫作業でも快適な動作を実現することが可能です。またラミネートコーティングで保温や防風設計されているので、寒い季節に倉庫で長時間の作業をしても、いつまでも温かさをキープすることが期待できます。
寒い倉庫でのハードな作業なら、こんな防寒ジャケットを！
倉庫作業の中には重量物を取り扱ったり、狭いスペースで激しい動作を繰り返すなど、作業ウェアに何かとダメージを与えやすい環境もあるはずです。
そのような作業現場で防寒対策のウェアを選ぶなら、耐久性に優れた製品を第一に考えるべきでしょう。
例えばリップグロスの防寒ジャケットであれば、その期待に応えることができるかもしれません。これは表地にポリエステル100％のリップクロスを採用しており、その肉厚で破れにくい素材によって、様々なハードワークに対応できるように設計されています。
また裏地には遠赤外線放射効果に優れ、太陽光エネルギーを吸収して熱変換する、全天候型保温素材を採用し、抜群の保温性を発揮します。これならば暖房設備のない倉庫でハードな作業に従事しても、ウェアの状態を気にせずに作業を続けることが期待できます。
あるいは気温の低い庫外でフォークリフト等の作業を長時間する場合も、身体を温かい状態に保ちながら、快適かつ安全に作業することができるでしょう。
数多くの女性が活躍する倉庫作業なら、このタイプのブルゾンがピッタリ！
倉庫では軽く小さい物品のピッキング作業や、保管物の状態をチェックする検品、あるいは発送する商品を包装するといったように、身体への負担が比較的少ない軽作業もあります。このようなケースで求められる防寒ウェアには、優れた保温性に加え、圧倒的な軽さや機能性も求められます。
特に倉庫の軽作業では、数多くの女性が活躍している現場も珍しくありません。そのためデザインや形状にも気を配る必要があります。そこで注目したいのが、軽量防寒ブルゾンです。このタイプの製品には、生地にポリエステル100％の蓄熱素材と起毛トリコットを取り入れ、軽量でありながらも抜群の保温性を実現しているものがあります。
また両脇のポケットに加え、右胸にはチャック付きのポケット、左胸にも内ポケットを備えるなど、機能性も充実します。さらに形状もスタイリッシュで、カラーもネイビーやブラックの他、レッドやイエローグリーンなど、豊富なバリエーションをそろえています。
この軽量防寒ブルゾンであれば、寒いシーズンに倉庫で長時間の軽作業をしても、心身への負担を少なく済ませることができるはずです。
またポケットも多く機能性に優れるため、検品作業に欠かせないペンやメモ帳を入れておいたり、ピッキング作業で必要な伝票や端末機器などを入れる際にも、この多機能なポケットが大いに役立つでしょう。さらにカラーも豊富でカジュアルなデザインなので、大勢の女性が活躍する作業現場にも最適です。
徹底的な防寒対策ならインナーにもこだわろう！
作業ウェアによって徹底的な防寒対策を実現したいなら、アウターだけでなくインナーについても、しっかりと考慮する必要があります。もちろん単に温かいだけでなく、動きやすさや耐久性さらに吸汗速乾性などについても、防寒インナーを選ぶ際の重要なポイントになります。
そこでまず紹介したいのが、ハイネック型のロングスリーブです。このタイプのスリーブには、生地に新開発のウォームボンディング素材を採用した上で、裏地にマイクロファーや脇下のメッシュを取り入れ、優れた保温性や保湿性そして吸汗速乾性を実現している製品もあります。
さらに両肩には補強布を入れて耐久性もアップ。このようなプロ仕様のインナーであれば、あらゆる倉庫作業に対応することが期待できるでしょう。寒い倉庫での立ち仕事では、足元から冷えることがしばしばあります。そこで防寒インナー選びでは、ボトムにこだわる必要もあります。
例えばロングパンツであれば、足元からの冷えもシャットアウトすることが可能です。ロングパンツの中には、ポリエステル90％とポリウレタン10％のマイクロフリースを採用し、圧倒的な保温性に加えて、軽量で薄くストレッチ性にも優れる製品があります。
しかも空気の乾燥する冬場に発生しやすい静電気に対しても、効果的に制電機能を発揮します。もはや冬場の倉庫作業では必須のアイテムと言えるかもしれません。
倉庫の状況やニーズにふさわしいユニフォームで、徹底した防寒対策を！
気温の低下する冬場の倉庫では、単に作業効率を高めるためだけでなく、従業員が健康で安全に作業を進めるためにも、徹底した防寒対策が求められます。
特に普段から着用しているユニフォームについては、暖房設備を見直すことに比べれば、対策を立てやすいと言えるかもしれません。
ここで紹介した作業ウェアを参考にしながら、倉庫の状況やニーズにふさわしいユニフォームを見つけてみましょう。